こんにちは。
弊社では、発売当時から継続してPepperのアプリ開発を行なっています。
僕自身も約2年間開発に携わっています。
先日、アスラテック株式会社さんより、
VRcon for Pepper (以下、VRcon) のデモ環境を貸していただいたので、触ってみました!
「実際にどんなことができるのか?」を中心に見て行きたいと思います。
VRcon とは
VRcon は、 Pepper を遠隔操作することができるシステムです。
以下、公式ページの説明を引用します。
「VRcon for Pepper」は、インターネット越しにPepperを遠隔操作できるようにするシステムです。VRcon for Pepperを組み込んで個別のロボアプリを開発することで、遠隔操作に対応したロボットソリューションを簡単に実現できます。VRcon for Pepperでは、Pepperを遠隔で動かすだけでなく、映像や音声を使ったやり取りも可能です。オペレータの声をそのままPepperで出力できるほか、オペレータがしゃべったりキーボード入力した内容を、Pepperの声で読み上げる機能も備えています。
人と会話をしたり、映像を挿入したりと Pepper ができる様々なことを、
人が遠隔操作できるようですね!
Pepper と操作端末間では、WebRTCを使用しています。
弊社のリアルタイムチャットソリューション「Spika for Business」も同様の規格を使用しているので親和性が高そうです。
そのため、双方向間のやり取りが可能となっています。
これまで、弊社でも Pepper のタブレットに Web ブラウザでアクセスし、
Pepper を操作するアプリを作成したことがありますが、操作端末と Pepper が同一ネットワーク内にいることが前提となっていました。
今回、共有いただいた VRcon だと WebRTC を使い通信しているため、
お互いに異なるネットワークからでも操作することが可能となっています!
利用範囲がぐっと広がりますね。
VRcon 触ってみました
それでは、共有いただいた手順書に従って、どんなことができるのか実際に触ってみました!
動作環境は、以下のとおりに決められています。
Pepper for Biz
NAOqi OS 2.5.5
Choregraphe
Google Chrome
この順番で触っていきます!
事前準備
いざ、遠隔操作!
事前準備
まずは、Pepper を遠隔操作する Web ページから Token を発行します。
Google Chrome を使い、指定の URL で VRcon Sample のテスト用 Web ページにアクセスしログインし、Token を発行しました。
[Token 発行画面 (Webページ)]
次に、この Token を Pepper 側に設定します。
Choregraphe から、共有いただいたパッケージファイルをインストールし、
Pepper 再起動後、アプリを起動します。
管理画面にて先ほどの Token を設定します。
[Token 設定画面 (Pepperタブレット)]
すると、自動的にアプリが終了し設定されます。
先ほどの Web ページを再度表示すると、Token を設定した Pepper の Head ID が自動的に反映されました。
これで、準備完了です。
次回は、実際に Web ブラウザから Pepper を遠隔操作してみます!