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【FITINSIGHT導入事例】株式会社三菱総合研究所様:郵便局を拠点とした高齢者の健康増進・デジタルインクルーシブ実証事業におけるデータ活用

  • isana.net
  • 15 時間前
  • 読了時間: 6分

今回は、総務省の補助事業において、兵庫県西宮市の郵便局を拠点に高齢者の健康増進に取り組まれた実証事業のプロジェクトリーダー、株式会社三菱総合研究所の白戸様にお話を伺いました。 本実証事業におけるFITINSIGHT(フィットインサイト)の活用背景や、高齢者のウェアラブル端末活用の実態についてお届けします。


株式会社 三菱総合研究所

インフラ・都市政策本部 次世代インフラ事業推進グループ

チーフリサーチプロフェッショナル  白戸 智 様



郵便局をコミュニティの新たな拠点へ。高齢者の健康向上を目指す実証事業


ーー 本日はよろしくお願いいたします。まずは、白戸様のご所属と普段のご担当領域について教えていただけますでしょうか。

白戸様:

株式会社三菱総合研究所のインフラ・都市政策本部に所属しております。主に行政(国や地方自治体)の仕事が多く、これまで地域活性化や地域産業振興などを担当してきました。最近は地域のIT化や地域DXなど、IT絡みの業務が中心になっています。


ーー ありがとうございます。今回のプロジェクトではどのような役割を担われたのでしょうか。また、プロジェクトの概要についても教えてください。

白戸様:

今回はプロジェクトリーダーという立場で参加いたしました。プロジェクトの枠組みとしては、総務省の補助事業である「地域の持続可能性確保に向けた郵便局の利活用推進事業」の一環です。郵便物の減少などにより郵便局の持続可能性が課題となる中、郵便局を地域のコミュニティの新しい拠点とし、地域住民の健康増進などに取り組んでいただくという事業です。


今回は兵庫県西宮市様、日本郵便様、武庫川女子大学様などと連携し、「郵便局を拠点としたデジタルインクルーシブで健康的な高齢社会の実証事業」を実施いたしました。

ーー 具体的にはどのような取り組みを行われたのでしょうか?

白戸様:

高齢者の健康増進をメインに据え、郵便局を利用される方に声をかけてウェアラブル端末(Fitbit Inspire 3)を配布しました。参加者の方にはご自身の歩数を見ながら日常的に歩いていただき、月に1回設けられた「来局日」に郵便局の体組成計で筋肉量や体脂肪量を測定することで、健康づくりの励みにしていただくという内容です。


短期間での立ち上げと、大学との共同研究に必要な詳細データ取得がFITINSIGHT導入の決め手


ーー 今回の実証事業において、弊社システム「FITINSIGHT」を導入いただいた背景や決め手についてお聞かせください。

白戸様:

実証を始める前の準備期間が非常に短かったことが理由の一つです。様々なサービスを検討しましたが、手続きに時間がかかったり、短期で準備していただけないところも多い中で、イサナドットネットのFITINSIGHTは快く、スピーディーに対応していただけました。

ーー ありがとうございます。今回は他社様の健康管理アプリも併用されていたとお聞きしていますが、データ収集の面でそちらだけでは不十分だったのでしょうか。

白戸様:

はい。併用していたアプリでは、クラウド側に取得できるデータが歩数などに限られていたのです。今回は大学様にも分析で入っていただくことになっていたため、歩数だけでなく睡眠時間などの詳細なデータをクラウド経由でしっかり取得できる必要がありました。そのため、より詳細なデータを管理できるFITINSIGHTの導入を決めました。



「高齢者は使えない」は思い込み。丁寧な初期サポートで広がるデジタル活用


ーー 実際に対象となる高齢者の方々にウェアラブル端末やスマートフォンを使っていただいて、反応はいかがでしたか?

白戸様:

当初は「高齢者の方がウェアラブル機器やスマホをどこまで使いこなせるだろうか」という不安がありました。しかし、実際に始まってみると、皆さんが想像以上にITを使いこなしてくださったんです。Fitbitの表示が小さかったり、時々英語が出たりして心配しましたが、ご自身でいろいろな機能を見て、「睡眠が浅いと出ているのですが…」と自ら相談に来られる方もいらっしゃいました。

ーー 皆さん、積極的に活用されていたんですね。 導入時のハードルはどのように乗り越えられたのでしょうか?

白戸様:

一番大変だったのは、使い始めるまでのセットアップ(スマホとの連携など)です。スマホのパスワードが分からない、機種が古い、大勢が集まると電波状況が悪くなり更新に時間がかかるなどの課題がありました。そのため、全60人の参加者に対して、10数人ずつの説明会を4〜5回に分けて開催しました。市役所の方や学生さんにもご協力いただき、マンツーマンに近い体制で設定をサポートしました。最初さえ丁寧に教えてあげれば、その後は皆さんにしっかりと利用していただけました。

ーー 最初の丁寧なサポートが成功の鍵だったのですね。

白戸様:

ええ。私たちが「高齢者は使えない」と思い込んでいただけで、ちゃんとサポートする場所を作ってあげれば、皆さんは積極的に楽しんで参加してくださるということが分かりました。郵便局の来局日にも、皆さんとても生き生きと語ってくださいました。また、接客のプロフェッショナルである郵便局の方々も、普段の業務とは違うこのサービスに真剣に取り組んでくださり、多くの可能性を感じました。




タイムラグのないデータ確認が高評価。今後はマルチデバイス対応への期待も


ーー FITINSIGHTを実際にご利用いただいて、率直なご感想や評価をお聞かせください。

白戸様:

非常に良かった点は、データのウェブサイトへの反映にタイムラグがなく、前日までの状況がすぐに分かることです。データ形式(CSV)も扱いやすく、参加者がどれだけ歩いているかの状況把握や、大学の先生にお渡しする分析用データとして非常に使いやすかったです。データの取り扱いそのものに関する課題は特にありませんでした。

ーー 貴重なご意見ありがとうございます。FITINSIGHTは現在マルチデバイス対応を進めており、参加される方が普段から使い慣れている様々なウェアラブル端末からデータ取得ができるよう開発を進めております。最後に、同じようなテーマに取り組む方への一言をお願いします。

白戸様:

Fitbitのようなデバイスは高齢者には使いこなせないと思い込んでしまいがちですが、意外と対応できますし、楽しんで使ってくれます。ちゃんと場所さえ作ってあげれば、皆さん積極的に活用いただけます。

来局日に集まると、皆さん生き生きとしていて、こういう取り組み自体を楽しんでいると感じました。


ーー ありがとうございました。


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